日本バルク薬品株式会社

日本バルク薬品㈱新社屋のエントランスに飾られている同社所蔵の絵画についてご紹介いたします。
これらの絵画は、三好政一(みよしまさいち)画伯による作品です。

pic① 本作品は、創業者の森下円治氏が知人であった三好画伯に依頼し描いて頂いたものです。正面の白い建物が創業1970年(昭和45年)から2022年(令和4年)まで52年に亘り使い続けた本社屋です。1980年代に入り東側に隣接するビルを購入し、1階を倉庫、上階部分を試験室として2021年(令和3年)まで使用しておりました。配達にも使用していた自転車,駐車している車が社用車と聞き往時を偲ばせてもらえる作品です。

pic② 三好画伯は大阪府出身の水彩画家で1918年(大正7年)生まれ。大阪の風景を好んで作品として残されているようです。この作品も大阪の大動脈「御堂筋」を描いたものと思われます。

pic③ 語るまでもなく、「旧小西家住宅」を描いた作品です。

pic④ 大阪の「とめの祭り」となる「神農祭」。参拝の順番を待つ人、笹を片手に行き交う人々。「神農祭」ならではの賑わい見せる、少彦名神社境内の様子を描いた作品です(1980年代と思われます)。

pic⑤ 提灯の飾りつけ、露店の並びを見れば即座に誰の目にも浮かぶ「神農祭」の情景です。御堂筋-堺筋間に立ち並ぶ多くの露店を楽しむ姿はいつの時代も変わりません。

pic⑥ 同社の西側の道路を「丼池筋」と言います。御堂筋側の露店はここを起点に堺筋まで立ち並びます。本作品には同社の正面にて「甘栗」屋が出店していた様子が描かれています。

pic⑦ 天神祭の大川を往く「船渡御」を描いた作品と思われます。提灯と街明かりの中ゆっくりと進む船上では太鼓・鐘が打ち鳴らされ、それに呼応する見物客の歓声までもが聞こえてくるような、祭りが最高潮に達する瞬間を捉えた作品のように見えます。

今回ご紹介した7点の三好画伯の作品は、いずれの作品も大阪を象徴するお祭りや建造物を通じて、鑑賞者に大阪人の心象風景を思い起こさせるように表現されているように思えます。その中に創業者の森下氏が同社の描写をお願いしたのは、大阪の街と共に長く語り継がれる存在でありたいという会社への熱い想いが、三好画伯に筆を取って頂く切っ掛けになったのかも知れません。

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